マタイ20章28節

今年は戦後70周年を迎えます。8月15日には、総理大臣が、また天皇陛下が戦争について、平和について、それぞれコメントをされました。「多くの犠牲の上に今日の平和がある」との言葉が印象に残ります。
明治以降、日本は天皇を中心とした国体を築き上げました。それは、国民は天皇の子どもであり、国民は国の為に、天皇の為に全てを捧げるという所まで到達しました。それは、天皇を三角形の頂点として、多くの命や犠牲がそれを支えている形でした。一方聖書では、この形と全く逆の逆三角形が示されています。それは、逆三角形の一番下にイエス・キリストがいる形です。
「人の子」はイエス・キリストのことを言います。「贖(あがない)の代価」は、「身代金」や「代価を払って買い戻す」という意味です。イエス・キリストは、多くの人の為に、命を捧げ、自分を犠牲にする為に来たんだと語ります。確かにイエス・キリストは十字架で、全ての人類の罪を背負い死なれました。イエスは逆三角形の一番下にいて、多くの人の命、苦しみ、悲しみを背負われる為に来られたことを語っているのです。