マタイ 7章12節

「何事でも、自分でしてもらいたいことは、他の人にもそのようにしなさい」。このイエスの教えは大変簡潔です。そして、この言葉は「黄金律(ゴールデンルール)」と呼ばれています。この言葉通りの世の中となれば、世界は本当に変わるでしょう。しかし、この教えに従うことはとても大変です。何故なら人のルールは「他の人がしてくれたら、私もします」だからです。イエスは、とても大事な過越の祭りの前に、この黄金律を実践する模範を示しました。本来ならば奴隷の仕事である「足を洗うこと」を行なったのです。それも、師であるイエスが、弟子たちに対してです。イエスはこのことによって、仕えるということ、そして愛を示すということをも教えられました。「他の人がする前に、私がします」です。実は、この黄金律の前には
「・・・天におられるあなたがたの父が、どうして、求める者たちに良いものを下さらないことがありましょう」という言葉が語られています。天の父の愛を受け、全ての必要は満たされる。そのことを覚え感謝した時、はじめて黄金律に従うことが出来るのです。