伝道者の書 3章11節

「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」。
この言葉には、とても長い前置きがあります。「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。…愛するのに時があり、憎むのに時がある。戦うのに時があり、和睦するのに時がある」。不思議なことばです。自分の身の周りのことを、なんでもコントロールしていると思いがちな私たち。そんな私たちが、いつのまにか忘れている真理を、もう一度、はっきりと告げてれる真理の言葉です。この真理のことばは、自分の頭で理解できる、そんな小さな世界のことだけを信じるという私たちの目を天に向けさせてくれます。「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」。神のなさることをすべて見通すことはできません。それでも、時に振り返りますと、あぁ、あのことも、このことも、神さまは導いてくださったんだと、感謝にあふれるのです。