ヨハネの福音書 20章19〜20節

この箇所はイエスが十字架で死なれてから三日目、ユダヤ人を恐れ身を隠していた弟子たちの前に、復活したイエスが現れた時の出来事です。

「忘れてはいませんか?」。イエス・キリストは私たちの罪の為に十字架で死なれました。しかし、罪の許しと永遠のいのちの約束を確かにするべく、「完全に」復活されました。イエスは決して、死なれたままではありません。イエスは「人の子は三日目によみがえります」(ルカ18章33節)と、予め語られた通りに、確かに復活されました。

ヨハネ福音書20章20節に於いて、イエス様は肉体をもって完全に復活されたことを、その場に”立って十字架刑で受けた傷痕を示すことによって”証明されました。これは極めて大切なことです。何故なら死人は立ち上がれません。また、肉体をもった復活で無ければ傷痕を見せることはできないからです。

更にイエス様は「平安があなたたちにあるように」と仰られました。聖書のあちらこちらに記されているように、私たちの神様は「生ける神」です。生きておられるのです。もしもイエス様が復活されなかったら、クリスチャンはいったいどこに向って祈っているのでしょうか。イエスの墓に向って?弟子たちの妄想の中に生きるイエス像に向って?そのようなものに祈ったところで何の意味もありません。

イエス・キリストは、復活され生きておられる真の神です。ですから私たちの祈りを聞き、そして「平安があなたがたにあるように」とおっしゃることができるのです。私たちのすぐ側には、復活されたイエス様が立っておられます。